【長浜城】豊臣秀吉の最初の居城

長浜城(ながはまじょう)は、浅井攻めで功を挙げた木下秀吉(後の豊臣秀吉)が、織田信長から与えられた地に築いた城です。羽柴秀吉が最初に獲得した城でもあります。

有名な城であるにも関わらず、今となっては、遺構を僅かに残すのみで、往時の姿は想像するしかありません。 “【長浜城】豊臣秀吉の最初の居城” の続きを読む

【彦根城(100名城50番)】佐和山城を廃して築かれた井伊家の居城

彦根城は、江戸時代初期に築かれた井伊家・彦根藩の政庁がおかれた滋賀県彦根市金亀町に現存する城であり、別名を金亀城といいます。

天守が国宝指定された城で、マスコットキャラクターのひこにゃんでも有名です。

また、天守の魅力はもちろんですが、関ヶ原の戦いの直後に築かれた城ですので、城全体として最高度の防御力を有する堅城でもあります。 “【彦根城(100名城50番)】佐和山城を廃して築かれた井伊家の居城” の続きを読む

【大津城】関ヶ原の戦いを東軍勝利に導いた琵琶湖城

 

大津城(おおつじょう)は、安土桃山時代に近江国滋賀郡大津(現在の滋賀県大津市浜大津、京阪電鉄びわ湖浜大津駅周辺一帯)にあった水城です。

元々坂本にあった要を大津に移して築かれた城で、関ヶ原の戦いの前哨戦である大津城の戦いで東軍勝利に大きな健闘をした城でもあります。

以下、大津城の歴史を簡単に説明します。 “【大津城】関ヶ原の戦いを東軍勝利に導いた琵琶湖城” の続きを読む

【姫路城・西の丸】姫路城にある千姫専用の曲輪

白鷺城の別名を持つ姫路城は、木造建築の最高傑作として平成5年(1993年)に日本初のユネスコ世界文化遺産に登録されるほどの造形の美しい城なのですが、極めて強い防衛力を持っている堅城としても有名です。

もっとも、姫路城の内曲輪には、戦闘用ではない曲輪である西の丸が存在しています。

防衛施設であるはずの城に戦闘用でない曲輪が存在していることは極めて珍しいことなのですが、この曲輪が設置されたのには深い理由があります。

そこで、本稿では、姫路城の非戦闘用曲輪である西の丸について、その設置の経緯から順に説明していきたいと思います。 “【姫路城・西の丸】姫路城にある千姫専用の曲輪” の続きを読む

日本のお城入門(観光用)

城とは、 敵からの攻撃を防ぐための軍事施設です。単に天守のみを城と言うのではなく,その防御施設全体が城です。

古くは、平安時代から既に存在していたようですが、当初は、一定の範囲を柵で囲んだだけの造りでした。

それが、時代を経るにつれて次第に進化していきます。堀が掘られ、土が盛られ、構造物が造られるなど複雑化していきます。

完成期とも言える戦国末期になると、それこそ様々な仕掛けが設置された究極の機能美を持つに至ります。

これが、後世の我々を強く引き付ける所以です。

城を知る上では、まず、その城が造られた時代背景を前提に、地形を確認して全体像を掴み、次に曲輪の配置の意味を考え、それぞれの防御施設を確認してから、天守に思いを馳せるというのがわかりやすいと思いますので、本稿ではこの順にかいつまんで紹介したいと思います。 “日本のお城入門(観光用)” の続きを読む

【弘前城(日本100名城4番)】東北唯一の現存天守と日本一の桜

日本一の桜の城と聞いてどこを思い浮かべますか。

多くの人は、青森県弘前市にある弘前城を思い浮かべるのではないでしょうか。

それほどまでに、弘前城の桜は有名です。

では、弘前城がなぜ桜の名所となっているのでしょうか。

以下、弘前城の歴史と共に、桜の由縁を見ていきましょう。 “【弘前城(日本100名城4番)】東北唯一の現存天守と日本一の桜” の続きを読む

【岡山城(日本100名城70番)】毛利家と戦うための宇喜多家の城

岡山城は、備前国御野郡岡山(現在の岡山市北区)にある織豊時代の遺構を残す珍しい城です。

天守の黒さ、珍しい不等辺五角形の天守台,大きく東に寄った本丸,対岸の後楽園の歴史など、その独特さで歴史ファンの心を鷲掴みにしています。

本稿では、そんな岡山城を簡単に説明したいと思います。

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