【三好長慶】織田信長に先立つ日本最初の天下人

三好長慶(みよしながよし)は、下克上を果たして日本の権力の中枢に上り詰めた一大権力者です。織田信長に先立つ天下人とも言われます。

かつては下克上に遭って失脚しただとか、晩年にボケたなどと言われることもありますが、これらの評価は誤りです。

以下、三好長慶の生涯を簡単に見ていきたいと思います。 “【三好長慶】織田信長に先立つ日本最初の天下人” の続きを読む

日本のお城入門(観光用)

城とは、 敵からの攻撃を防ぐための軍事施設です。単に天守のみを城と言うのではなく,その防御施設全体が城です。

古くは、平安時代から既に存在していたようですが、当初は、一定の範囲を柵で囲んだだけの造りでした。

それが、時代を経るにつれて次第に進化していきます。堀が掘られ、土が盛られ、構造物が造られるなど複雑化していきます。

完成期とも言える戦国末期になると、それこそ様々な仕掛けが設置された究極の機能美を持つに至ります。

これが、後世の我々を強く引き付ける所以です。

城を知る上では、まず、その城が造られた時代背景を前提に、地形を確認して全体像を掴み、次に曲輪の配置の意味を考え、それぞれの防御施設を確認してから、天守に思いを馳せるというのがわかりやすいと思いますので、本稿ではこの順にかいつまんで紹介したいと思います。 “日本のお城入門(観光用)” の続きを読む

【関東の戦国史】鎌倉公方→関東管領→後北条氏の流れについて

学校などで習う戦国時代の歴史は、中部地方より西の話がほとんどですので、関東地方の戦国史を詳しく勉強する機会は少ないのではないでしょうか。

しかも、関東の戦国史では、何とか公方・足利何とか・関東管領上杉何とかやら、似たような名前ばっかり出てくるため、混乱しがちです。

この一見ややこしい関東の戦国史ですが、以下の4期に分けて考えると理解が進みます。

第1期が室町幕府と鎌倉府の対立(1349年~1441年ころ)、第2期が鎌倉府と関東管領の対立(1447年ころ〜1467年ころ)、第3期が関東管領家の内乱(1467年ころ~1493年ころ)、第4期が北条家の台頭(1493年ころ~1590年)です。

以下、これら4期に分けて関東戦国史について簡単に説明していきたいと思います。
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【樋口一葉】生涯貧乏だった5000円札の顔

2004年の紙幣刷新時に女性として初めて起用され、その後30年もの間、5000円札の顔となった樋口一葉。

その人生を振り返ってみると、なぜ樋口一葉5000円札の肖像として採用されたのかはなはだ疑問です。

以下、樋口一葉の人生について、お金と作品に注目しながら見ていきたいと思います。 “【樋口一葉】生涯貧乏だった5000円札の顔” の続きを読む

【弘前城(日本100名城4番)】東北唯一の現存天守と日本一の桜

日本一の桜の城と聞いてどこを思い浮かべますか。

多くの人は、青森県弘前市にある弘前城を思い浮かべるのではないでしょうか。

それほどまでに、弘前城の桜は有名です。

では、弘前城がなぜ桜の名所となっているのでしょうか。

以下、弘前城の歴史と共に、桜の由縁を見ていきましょう。 “【弘前城(日本100名城4番)】東北唯一の現存天守と日本一の桜” の続きを読む

【岡山城(日本100名城70番)】毛利家と戦うための宇喜多家の城

岡山城は、備前国御野郡岡山(現在の岡山市北区)にある織豊時代の遺構を残す珍しい城です。

天守の黒さ、珍しい不等辺五角形の天守台,大きく東に寄った本丸,対岸の後楽園の歴史など、その独特さで歴史ファンの心を鷲掴みにしています。

本稿では、そんな岡山城を簡単に説明したいと思います。

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