上総広常(かずさひろつね)は、平安時代末期に房総半島一帯に大きな勢力を誇ったいわゆる房総平氏です。上総介広常(かずさのすけひろつね)とも言われます。
石橋山の戦いに敗れて安房国に流れ着いた源頼朝の下に2万騎とも言われる兵を引き連れて参陣し、その再起のきっかけを作った人物でもあります。
もっとも、鎌倉幕府御家人の中で突出した力を持っていたために、猜疑心の強い源頼朝に警戒され、ついには暗殺されるという悲しい最期を遂げています。
本稿では、そんな源頼朝再起のキーマンとなった上総広常の生涯について見ていきたいと思います。 “【上総広常】源頼朝の窮地を救うも最初に粛清された房総平氏総領” の続きを読む