足利義昭を奉じて上洛した後そのまま畿内を制圧した織田信長は、その後の勢力拡大を見据えて次の本拠地候補として石山本願寺がある大坂の地に目をつけます。
そして、織田信長は、石山本願寺の代表である本願寺顕如に対して、石山本願寺明け渡しを要求します。
もっとも、織田信長の要求は、本願寺顕如にとっては信仰の本拠地の引渡しですので、これに応じられるはずもありません。
怒った織田信長が、武力により目的達成を図ったため、ここから10年もの長きに亘る戦国時代最大の宗教的武装勢力である本願寺勢力と、天下布武を目指す織田信長との決戦が始まります。
石山合戦です(当時の資料には石山という言葉は出てきませんので、正確に書くなら大坂本願寺というべきなのでしょうが、本稿ではわかりやすく石山と表記します。)。 “【石山合戦】織田信長の10年に亘る石山本願寺争奪戦” の続きを読む