【戦国時代の足軽】合戦の主戦力となった下級兵士

戦国時代における集団戦闘の主戦力と言えば足軽です。

足軽と聞くと古くから合戦の主力となっていたようなイメージを持ちがちなのですが、実は違います。

足軽は、元々武士同士の一騎打ちの場であった合戦の常識を根本からひっくり返した存在なのです。

某有名アニメででいうところのザクやジムのようなイメージであり、合戦を個人の武の勝負から物量戦に変化させるに至った存在です。すなわち、同アニメの某キャラクターが言った「戦争は数だよ」という名言を体現した存在です。

本稿では、戦の概念を一変させた足軽について、主にその成り立ちから戦国期までの役割について簡単に説明したいと思います。 “【戦国時代の足軽】合戦の主戦力となった下級兵士” の続きを読む

【茶室の入り口・躙口が狭い歴史的理由】千利休の侘び茶の世界観

茶室の入り口がなぜあんなに小さいのかと疑問に思ったことはありませんか。

私は、初めて見たとき、無知から、「入口ちっちゃ、入りにくい。」と単純に思いました。

茶室の入り口は、なぜこの様な作りになっているのでしょうか。

その理由は、それまでの茶の湯の世界を一変させ、現在に繋がる茶の道を作りあげた千利休が理想とした侘び茶の世界観にあります。

以下、茶室の入り口が狭い理由について、千利休が生涯をかけて大成させた侘び茶の世界観を紐解きながら見て行きます。 “【茶室の入り口・躙口が狭い歴史的理由】千利休の侘び茶の世界観” の続きを読む

【関東の戦国史】鎌倉公方→関東管領→後北条氏の流れについて

学校などで習う戦国時代の歴史は、中部地方より西の話がほとんどですので、関東地方の戦国史を詳しく勉強する機会は少ないのではないでしょうか。

しかも、関東の戦国史では、何とか公方・足利何とか・関東管領上杉何とかやら、似たような名前ばっかり出てくるため、混乱しがちです。

この一見ややこしい関東の戦国史ですが、以下の4期に分けて考えると理解が進みます。

第1期が室町幕府と鎌倉府の対立(1349年~1441年ころ)、第2期が鎌倉府と関東管領の対立(1447年ころ〜1467年ころ)、第3期が関東管領家の内乱(1467年ころ~1493年ころ)、第4期が北条家の台頭(1493年ころ~1590年)です。

以下、これら4期に分けて関東戦国史について簡単に説明していきたいと思います。
“【関東の戦国史】鎌倉公方→関東管領→後北条氏の流れについて” の続きを読む