日本の近代化が始まった明治維新以降、日本政府は、欧米列強諸国に追いつき追い越すために各種の富国強兵政策を進めていきます。
そして、その一環として近代貨幣制度の整備を始め、明治4年(1871年)に造幣局(創設当時の名称は「造幣寮」)を創設し、硬貨の鋳造に取り掛かります。
その後、日本では各種硬貨が発行されていったのですが、欧米列強諸国に追いつくため、海外との貿易で利を得るため、海外植民地政策を進めるため、長引く戦争により資源が乏しくなっていったためなど、その時代を反映した興味深い造りとなっています。
そこで、本稿では、明治維新以降に日本において発行された(造幣局で鋳造された)近代・現代貨幣について、その歴史と発行硬貨の一覧を紹介していきたいと思います。
なお、記載内容は、本稿を書いた令和7年4月時点のものとなっています。 “【日本の近代・現行硬貨史】造幣局鋳造硬貨の歴史と一覧” の続きを読む