懐良親王(かねよししんのう・かねながしんのう)は、後醍醐天皇の皇子(八宮)として生まれ、衰退する南朝の勢力を取り戻すために幼くして征西大将軍に任命されて九州に送られた親王です。
傑物揃いの後醍醐天皇皇子の中でもひときわ際立った軍事的才能を持ち、肥後国の菊池武光の協力を得て、領地無しから九州統一に迫る覇業を築きました。
他方で、裸一貫から九州統一に迫った軍才を持ちながら、明(中国)から日本国王に冊封されたことから歴史家の評価は必ずしも芳しくない人物でもあります。
本稿では、南朝が低迷していた南北朝時代初期の段階で唯一南朝優位の状況を作り上げた名将・懐良親王の生涯について紹介していきたいと思います。 “【懐良親王】南朝征西大将軍として九州を制圧した後醍醐天皇の末子” の続きを読む